野菜が動いて見える。何時からだろう?
そう、あれは初夏の畑。ねぎ坊主を見た時、突然、イメージが浮かんだ。
「スターを夢見る、ねぎ坊主の四コマ漫画」
当時、必死に農作業していた。仕事でも、ボランティアでもない、(押しかけ)研修生。
寒風に吹かれ、土埃にまみれ、雨に濡れ、灼熱の太陽に照らされ、汗まみれ。
この世を去る直前で生き残り、健康に生きたいという、ただその一心で畑に通った。
おそらく、そんな極限の状態と、幼少期から空想癖がシンクロしたのだと思う。
そこから、次々と降ってくる野菜が動くイメージ。歌ったり、踊ったり、笑ったり。
そしてとうとう、虫や土など、畑にあるいろいろなものが動き出した。
脳内でイメージが飽和状態になり、ブログやインスタでアウトプットしてみた。
「おもしろい!」その言葉が嬉しかった。泣きたいくらい、嬉しかった。
特殊な変人だと思っていたけど、もしかしたら、世の中の役に立つかもしれない。
キャラクターにして、動画を作ったら、たくさんの人が楽しんで観てくれるかも?
だけど、私にはスキルがない。学んでも、何が何だかさっぱり分からない。
そうだ!アイデアを話せば、誰かが面白がって作ってくれるかもしれない!!
話しまくっても、返ってくるのはいつも、珍獣を見るような眼差しばかり。
やっぱり、脳内イメージだけかな・・と思った時に、幸運の女神(おっさん)が。
「作りましょう」「作ればいいじゃない」「作りたいんでしょう?」
いや、だから、デジタル苦手で、作れないんです。
「作れる人に依頼したらいいじゃないですか」
絵コンテを作った。でも、イメージを正確に伝えられない。だってイメージだもの。
3日間、悩んだ。悩んで、悩みまくって、ついに決心した。とにかく作ってみよう。
1週間、ただひたすら、イメージを画面に再現することだけに集中した。
そして、出来た作品。幸運の女神(おっさん)が一言「おもしろい!!!」
あれっ?もしかしたら、私、デジタルいけるんじゃね??
そんな時、またもや幸運の女神(FB広告)に出会った。「ADAコース2期生募集」
応募したら、受かった。ビックリした。まじでビックリした。
ほんとにデジタルいくの?いけるの?できるの?プログラミング言語って、宇宙語?
1ヶ月後にはいないかも・・と思いながら、ひたすら課題を作って、提出した。
作りたい、造りたい、創りたい。ただその一心。
気が付いたら卒製制作。玉菜が話している。画面越しに、確かに話している。
スキルは、まだまだ初心者。「僕、笑っちゃいます」レベル。
だけど、脳内イメージを観える化して、届けたい人がいる。笑顔を届けたいと思う。
ひたむきに、まっすぐに。それはもはや、私のプリンシプルなのかもしれない。
原点の作品。この時の気持ちを、すっと忘れずにいたい。